Gio Code 株式会社

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コロナ禍に於ける弊社の近況について

2020年10月1日
代表取締役 趙 勝一

平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
今回は昨今の近況について2点ほどお知らせします。

先ず1点目
弊社は、2015年(平成27年)10月16日に埼玉県にて宅地建物取引業免許を交付された事業者です。
今年は免許更新の年だったんです(笑)
法律上でいうと
・免許の有効期間の満了後、引き続き宅建業を営もうとする者は、免許の更新を受けなければならない。
・宅地建物取引業免許の免許の更新は有効期間満了の90日前〜30日前までに行わなければならない。
と、されています。
新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で社員もテレワーク(在宅勤務)していたり、お客様との打合せも以前の様なタイトなスケジュールではなくなっておりましたし、県庁に訊いても半数近くの業者が自分で申請していると言われたので・・・
「そうだ!自分で免許更新してみよう!」と思いました。
これが苦労の始まりでした・・・
8月に入り、様々な書類を揃えます。
例えば、弊社には3名の「専任の宅地建物取引士」がおりますが、その全員が、身分証明書や登記されていないことの証明書(法務局で取得)を揃えなければなりませんし、経歴書などもすべて記入します。
弊社は当然ながら法人ですので、決算書に準じた取扱い業務の内訳をすべて作成しなければならないという手間があります(汗)
何とか書類を揃えて90日前である2020年8月20日に埼玉県庁に行って最速で手続きして参りました。
写真の撮り直し等、少々の補正が入りましたが先日、無事に免許の更新が完了しました。
(専門家に頼んだ方が確実ではあります)
現在、弊社には県知事番号が更新された宅地建物取引業免許が掲載されておりますが、有効期間の満了日までの契約につきましては従前の免許記載の県知事番号を使用しております。

次に2点目
弊社は売買取引におけるIT重説社会実験登録事業者に指定されております。
国土交通省では
@ 個人を含む売買取引におけるIT重説
A 賃貸取引における電子書面交付に係る社会実験を実施しています。
現在実施している、個人を含む売買取引における社会実験につきましては、社会実験期間を本年9月30日までとしておりましたが、新型コロナウイルスの感染対策が求められる状況に鑑み、9月30日以降も引き続き社会実験を実施することを決定致しました。

これが非常に厄介です。

実務上、IT重説を行うことは出来るのですが、実際に行うとなると・・・
・インターネット環境がある状況で
・事前に郵送で書面を交付し
・画面に映し出された私の宅建士の番号を読み上げてもらい
・契約完了後にアンケートに回答してもらい
・契約中の様子は録画され
・画面の向こうへ記名する場所を指示してと
一般消費者のお客様には相当ハードルが高くなっているのが現状です。

現在、登録事業者である弊社につきましては、9月30日以降も引き続きIT重説を行うことは可能ですが、反対にお客様がこのコロナ禍でも相対(対面)を希望してしまっている様な現状です。
商慣習なんでしょうね。
売買のIT重説が世間的に認知される様になるには、まだまだ時間がかかるのかもしれません。
(逆に、賃貸のIT重説は地方のお客様が上京の手間を省くことを考えると、世間的に認知されつつあると感じています)
IT重説社会実験の期間延長につきましては、8月28日付で国交省HP上において報道発表を行っておりますので、ご興味があれば是非ご覧になってみてください。
(延長の期限につきましては、現在のところ特段定めてないそうです。)

余談にはなってしまいますが、報道でもある様に行政関係の【ハンコ廃止】なんて動きが始まりつつありますね。
実際は省庁内における承認印の撤廃を目的としている様ですが、これが民間企業にも影響が出てくるとなると、また厄介です。
実際、弊社は小さな会社ですので承認印を何箇所も必要としていませんので苦にはなりませんが、「法律行為」となるとまた話は別です。
契約書、重要事項説明書、媒介契約に至るまで不動産会社は記名押印しますし、不動産登記につきましても押印は必要ですが、もしこれがなくなってしまったらきっと大混乱でしょう。
時代の流れで「ハンコレス化」が進むことは良い事なのかもしれませんが、それに代わるガイドラインがしっかり確立されてから新たな文化として確立されて欲しいものです。

現在も新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で世界中が不況に見舞われておりますが、おかげさまで弊社は大手のお客様に「東京に移って」とか「支店だそうよ」など、暖かいお声掛けを賜っております。
ありがたいことです。

もうしばらくは埼玉県知事の宅地建物取引業免許ですが、もしかしたら東京の宅地建物取引業免許や、国土交通大臣免許になるかもしれません(笑)
時代の流れを見定めながら適切な判断をこれからもして行きたいと思います。

近況のお話でした!!

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